茨木障害フォーラム（IDF）発足趣意書

「私たちのことを、私たち抜きでは決めないで」

2006年12月、国連で「障害者権利条約」が採択されました。我が国では、2007年9月に条約に署名し、批准に向けて国内法の整備を進めました。2011年8月の障害者基本法の改正、2012年6月の障害者総合支援法の成立、2013年6月の障害者差別解消法の成立を経て、2014年1月、ついに条約を批准しました。

1981年の国連障害者年を契機として、私たちの先輩障害者が「完全参加と平等」をスローガンに様々な活動を展開し30年以上の歳月を経て、ようやく結実の時を迎えようとしています。

私たちはこの取り組みを継続、発展させなければなりません。条約は批准されましたが、2016年4月の「障害者差別解消法」施行にむけて連動した各種法律の改正など、課題は山積です。

私たちは2015年4月に「茨木障害フォーラム設立準備会学習会」を開催し様々な観点から障害者の置かれている状況や課題を共有し諸先輩の活動に学びつつ、茨木市内で活動する幅広い障害者関係団体・個人が連携し、多くの市民と力をあわせて、茨木を暮らしやすい街にしていくために活動を継続していくことを確認したところです。

ぜひとも、このフォーラムの発足にご賛同いただきまして、障害者に関する様々な状況の報告や行政施策についての意見交換、茨木市における「障害者差別禁止条例」制定にむけた議論と取り組みをすすめていきましょう。多くの市民の皆さんに参加を呼びかけます。

2015年11月21日